6 “[ 教員資格・養成・任用・研修” 前のスライド 次のスライド ENGLISH
[ 教員資格・養成・任用・研修
 戦前は、小学校教員を養成することを目的とした機関として師範学校があった。師範学校は、中等教育機関であり、学問から切り離された教育機関であった。一方、中等学校の教員の多くは大学等の高等教育機関の卒業者であったが、教員のための教育を受けてはいなかった。
戦後は、初等・中等教育段階の教員すべてを、学問の自由を保障された大学において養成するという原則のもとに制度改革が行われた。また、教員養成を目的にした大学だけではなく、文部科学大臣から教職課程認定を受けた大学であればどの大学でも養成することができる開放制がとられた。
 現在、養成教育は実践的指導力の基礎を重視したカリキュラムとして展開されている。実践的指導力とは、知識を教える力量だけでなく、その過程で学習指導や生活指導において子ども理解に立ち、子どもとのコミュニケーションをつくりうる力量を通して子どもを指導できる力量である。養成教育では実践的指導力の基礎を身に付けさせるために教職科目を重視している。
 また養成教育は、任用、現職教育との連続性を図り、教師教育の一過程と考えられ、その観点から養成教育が展開している。

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