CRICED University of Tsukuba

筑波大学教育開発国際協力研究センター Center for Research on International Cooperation in Educational Development

速報つくば掲載記事(平成20年)

第11号
(平成20年6月11日
通巻1172号)

附属小学校教諭を国際協力機構の要請によりホンジュラス、グアテマラに派遣

  附属小学校算数部と教育開発国際協力研究センターでは、国際協力機構による「中米5カ国広域算数大好きプロジェクト」を推進しています。 その一環として、この度、同校山本良和教諭は、中米5カ国の教育省調査官関係者、師範学校関係者に対するカリキュラム開発及び教材開発に関する指導のため、 4月26日~5月11日、ホンジュラス、グアテマラに派遣されました。この取り組みは、「算数の恐怖から子どもたちを救う」という点で 両国でも注目されており、現地の新聞にも取り上げられました。
第04号
(平成20年2月28日
通巻1165号)

教育協力に関する筑波大学・東南アジア教育大臣機構国際ミーティングを開催
―教育開発国際協力研究センター(CRICED)―

  教育開発国際協力研究センター(CRICED)は、「平成19年度プレ戦略イニシアティブ」の一環として、 教育学系、障害科学系及び付属学校教育局との共催で「教育協力に関する筑波大学・東南アジア教育大臣機構国際ミーティング」 を2月12日~18日に開催しました。海外参加者として東南アジア教育大臣機構(SEAMEO・タイ)のAhamad bin Sipon機構長及びRachan Woramuneeプログラム室長、 東南アジア理科数学教育センター(RECSAM・マレーシア)からAzian Abdullahセンター長とCheah Ui Hock研究開発部長、東南アジア教育革新・教育技術センター (INNOTECH・フィリピン)ではPhilip Pumellプログラム室長とEdith Pimental訓練室長、東南アジア研修センター(RETRAC・ベトナム)は Do Huy Thinhセンター長とHo Thanh My Phuong教育経営部長を招聘しました。これらの機関は東南アジア11カ国が参加する政府間地域組織で、 東南アジアの教育研究・教育関係者研修の中核機関です。海外参加者は付属中学校及び付属視覚特別支援学校の視察、附属小学校での授業研究会、 またCRICED教員による教育開発者研修分野での教育協力についての研究協議会に参加しました。2月16日には教育学系・障害科学系・付属学校教育局と SEAMEO・RECSAM・INNOTECH・RETRAC間での今後の教育関係者研修分野の教育・研究協力促進をテーマに筑波大学・SEAMEO教育国際セミナーを 大学会館国際会議室で開催しました。セミナーは吉尾慶介文部科学省大臣官房国際課長のあいさつに始まり、海外参加者とともに、教育学系・障害科学系・付属学校教育局から多数の教員が出席し、 今後の教育協力の促進について活発に意見を交換しました。両者間の今後一層の教育・研究協力が合意され、各センター長と谷川彰英副学長による署名のもと覚書が交換されました。

筑波大学・SEAMEO教育国際セミナー
第01号
(平成20年1月17日
通巻1162号)

文部科学省共催、筑波大学・アジア太平洋経済協力(APEC)国際会議「授業研究による算数・数学教育の革新(Ⅲ)」公開シンポジウムを東京で開催

  APEC域内の算数・数学教育における人材養成プロジェクト(代表者:礒田正美准教授(人間総合科学研究科/教育開発国際協力研究センター))の一貫として、 筑波大学・アジア太平洋経済協力(APEC)国際会議「授業研究による算数・数学教育の革新(Ⅲ)」公開シンポジウム東京セッションが12月9,10日に開催されました。 APEC人材養成・学校教育部門は、情報教育、数学・理科、英語、学校経営の改善に取り組んでいます。本国際会議は、明治5年の学制とともに設立された 筑波大学の前身以来の教育研究の伝統である「授業研究」を通して、筑波大学がAPEC域内の教師教育に貢献することを実施されています。 本会議には326名(留学生・大使等を含め外国人参加者56名・21カ国:内、海外からの参加者50名、16カ国)の参加者がありました。 チョーク一本と話術で行う講義調の学習指導から、生きるために必要な数学的な考え方を育てるための子ども中心の学習指導をいかに実現するか、その方途を検討するために 今回は「コミュニケーション」が主題となりました。両日ともに午前は数学教育の基礎理理論の講演、午後は附属小学校算数部の先生方による授業公開と協議が行われました。 テレビ中継で本会議を米国から視聴したAPEC人材養成部門長Alan Ginsburg氏より「本プロジェクトがAPEC人材養成部門において最重要なプロジェクトであることを改めて確信した」 という主旨のメッセージが会議中に届けられました。世界の教育研究分野における日本と筑波大学の役割が改めて確認される会議となりました。  

上段:左から左から開会挨拶をする泉紳一郎副学長(財務、施設)、来賓挨拶をする小野幸嗣文部科学省 大臣官房国際課課長補佐、石原伸一JICA人間開発部基礎教育グループ第二チーム長、閉会挨拶をする 清水静海東京セッション実行委員長(人間総合科学研究科准教授)、下段:授業研究による局所理論 の開発に講じるGravemeijer教授(オランダ)、APECプロジェクトの目的を解説する礒田プロジェクト代表、 コミュニケーションとしての証明を講じるHarel教授

筑波大学・アジア太平洋経済協力(APEC)国際会議専門家会合を金沢大学教育学部付属小・中学校で開催

  筑波大学主催、金沢大学主催で、筑波大学・アジア太平洋経済協力(APEC)国際会議専門家会合が12月12~14日、 金沢大学教育学部で開催され(金沢セッション実行委員長:大谷実教授(金沢大学教育学部))、NHKニュースおよび新聞で 報道されました。専門家会合は、APECプロジェクトにおけるコミュニケーション能力の伸長の具体策を授業研究レベルで計画する目的で行われました (参加者65名:内海外からの参加者50名)。12日には同附属小学校、13日には同付属中学校にて授業研究会及びワーキンググループが実施され、 そこでの協議内容を前提に、各国の専門家が授業研究に従事し、2008年8月のタイ・コンケン大学の会合で報告することが確認されました。 会議の様子は、NHK石川放送局のお昼のニュース(12日)及び北陸中日新聞(13日朝刊石川総合面)で報道されるなど大きな反響を呼びました。

専門家会合2日目の出席者

附属小学校算数部が筑波大学・アジア太平洋経済協力(APEC)国際会議の中で授業公開・協議及び教員研修を実施

  附属小学校算数部は12月9,10日、筑波大学・アジア太平洋経済協力(APEC)国際会議内において、数学的コミュニケーション能力の育成を主題に 海外の教育省関係者・大学教員・学校の先生方、在日大使、国内の大学・学校の先生方に対して講演と授業公開・協議及び講習を実施しました。 その内容は海外の参加者から絶賛され、各国の教育相、大使などから、各国の教育の質の改善に対する筑波大学の貢献への期待の声も聞かれました。 すぐれた日本の教育の原点が、付属学校の先生方の弛まない授業づくり提案と繰り返される質の高い研修にあることが改めて確認されるとともに、 引き続き筑波大学の付属学校が世界の教育改善モデルを提示する役割を果たすことが確認される会となりました。

左:公開授業をする坪田耕三副校長
右:田中博史算数部主任教諭