2025.1.27-2.22
第4回東南アジア交換国際共修(SEA-Teacher Program 4th pilot batch)を実施
筑波大学は、国内唯一の東南アジア教育大臣機構SEAMEOの提携機関であり、教育開発国際協力研究センターCRICEDはその提携業務を推進しています。
その提携業務の一つがSEA-Teacher Programで、東南アジア3カ国+日本の4ヵ国間1か月の相互交換教育実習を行います。本年度はパイロット4回目となり、2025年1月27日から2月22日に、派遣は協定校タイ・コンケン大学、インドネシア教育大学、フィリピン・ルソン中央大学に教育学類科目「海外授業研究実習」により、受入は同3大学から附属坂戸高校で実施しました。
その特徴は、異国の大学に、その国以外の他3カ国の大学から学生を派遣し、その学生等が異国の指導教員、学校で協働する点にあります。
本学参加学生からは以下のような声がありました:
「国際的な視野を身に着けたくこのプログラムに参加したが、自分が期待していた以上の成果があった。タイ、インドネシア、フィリピンの学生は自分とは異なる宗教、異なる文化的背景を持っていて、彼らと一緒に現地での生活を共にすることは大きな学びとなった。英語を使って授業をするという体験は、とても大変だったが、様々な障壁を参加者たちとの共に楽しみながら乗り越えることができた。」
特に、派遣分である教育学類科目「海外授業研究演習」「海外授業研究実習」は、文部科学省「大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業」本学採択「GASSHUKU(合宿)とDOJO(道場)によるグローバルスタートアップ人材育成」内で、多文化共修科目の1つにも数えられ、国境を越えてグローバルに活躍できる教員の育成を目指します。
SEAMEO及び文部科学省は国内の多くの大学がこのプログラムに参画することを期待しています。昨年に続き、このプログラムの国内大学への敷衍目的で、2月6,7日実施第13回SEAMEO筑波大学シンポジウム2日目、特別セッション「多文化な環境の元で行う教育実習」を設けました。受入教職員・学生らは、同プログラムの参画方法、魅力、課題を議論しました。ノウハウも蓄積されてきました。国内大学のご参画を期待し、お問い合わせをお待ちいたします。
フィリピン、タイ、インドネシアで授業をする本学学生



左上:授業の様子と担当したタイのクラスの生徒たちとの集合写真 右上:フィリピンでの文化交流の様子 左下:課外活動でのバティク(インドネシアの伝統的な布)の制作 右下:フィリピンで共修の仲間たちと




附属坂戸高校で授業をするフィリピンからの学生たち


第13回SEAMEO筑波大学シンポジウムで研修の発表をしたタイ、インドネシア、フィリピンからの学生たちとSEAMEO事務局

タイ、インドネシア、フィリピンからの学生受け入れ校の附属坂戸高校の教職員と生徒たちとともに筑波大学を訪問し、教職課程を履修する本学の学生との交流も実施しました




<関連リンク>
SEA-Teacherプログラムウェブサイト:https://www.criced.tsukuba.ac.jp/sea-teacher/SEA-Teacherプログラム特別セッション Youtubeリンク:https://www.youtube.com/live/csFRU7vnWz4
筑波大学教育開発国際協力研究センター ウェブサイト:https://www.criced.tsukuba.ac.jp/en/
第13回SEAMEO筑波大学シンポジウム会議サイト:https://www.criced.tsukuba.ac.jp/math/seameo/2025/